特待制度の日本高校野球が、なぜ今問題になっているのか?

プロ野球球団が選手や監督に金品を渡していた「裏金問題」に端を発して今、「特待制度」が問題となっている。

そもそも「特待制度」とは、勉強面での成績が優秀な生徒に対し、入学金や授業料の一部、あるいは全部が免除される制度です。

これ以外にも、スポーツ面での成績が優秀な生徒を対象とした「スポーツ特待制度」というものもありますが、高校野球の特待制度だけがダメ駄目になっている。

理由は、日本高校野球連盟が定める「日本学生野球憲章」に違反するからのようです。

「日本学生野球憲章」の第十三条には、次のような条文があります。

■第十三条

選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。

つまり、野球部員であることを理由とした特待制度は、学生野球憲章に違反するから「ダメ」ということのようです。

今日の報道では、軟式を含めた延べ4768校の加盟校中、制度を実施していたのは計376校、適用部員は7971人に上っているが、これほどの違反校が今突然噴いて判った訳でもなし、ず~と以前から違反を続けていた事になる。

判っていて黙認してきたのか、それとも全く判らなかったのか、全くもって疑問だらけである。

今後どうするのかに入る前に例えば、過去日本学生野球憲章に違反して各大会で優勝した違反校はどうなるのか?

が問題、厳密に言えば過去にさかのぼって失格となるのが通例、オリンピックでもよくある。

日本人は慣用にできていて、多分そうしないだろう!過去の分はおとがめなしになるのではないか?